IPLC、米国OSTPの学術出版物の即時公開および研究データ共有の強化を盛り込んだ覚書への支持を表明する文書を送付

2023年03月22日

北米・中南米

IPLC(Ivy Plus Libraries Confederation)※は、3月3日、IPLCに参加する全13の図書館を代表して、米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)の学術出版物の即時公開および研究データ共有の強化を盛り込んだ覚書への支持を表明する文書を送付したと発表した。

同文書では、同覚書が米国の政策を強化するために必要な最新情報を提供するものであり、これにより強力なOA政策を確立している世界中の政府と対等に渡り合えるようになることから、同覚書を強く支持するとしている。

一方で、同覚書への対応には出版・リポジトリ・データ管理・人材配置に多大な追加コストが発生する可能性がある。研究コミュニティーと協力して、これらの追加負担に対する適切な財政支援を求めることなども示している。

※Harvard University、Johns Hopkins University、MIT(Massachusetts Institute of Technology)など、 13の米国の学術図書館からなる団体。情報の発見・アクセス、新しい知識の創造に向けて図書館が所有する情報資産を活用することを目的としている。

[ニュースソース]

IPLC Letter to the Office of Science & Technology Policy ― IPLC 2023/03/03 (accessed 2023-03-20)

About the Ivy Plus Libraries Confederation (accessed 2023-03-20)

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