ARDC(Australian Research Data Commons)は、3月15日、AARNet (Australia's Academic and Research Network)と共同で、BinderHub※1サービスを開発していると発表した。
両機関は、BinderHubを2023年半ばにリリース予定の"HASS Community Data Lab※2"に組み込むという。また、2023年後半に、BinderHubがARDCのクラウドサービス"Nectar (ARDC Nectar Research Cloud)"にマネージドサービスとしてホストされるという。
ARDCが提供する"Jupyter Notebook"サービスを実行する"JupyterHub"と同様の方法で、オーストラリアのすべての研究者にBinderHubへのアクセスを提供する予定という。
※1:コードリポジトリから再現可能な対話型コンピューティング環境を共有できるクラウドサービス。BinderHubにより、利用者は任意のコンピューティング環境を実行することができる。たとえば、ノートブック・ソフトウエア・データをコンテナ環境にパッケージし、それをスピンアップすることができる。
※2:HASS(Humanities, Arts and Social Sciences)に関する共同研究プロジェクトのためのツールやデータセットを共有するリポジトリ。
[ニュースソース]
AARNet and the ARDC Collaboration Brings BinderHub to Researchers - ARDC 2023/03/15 (accessed 2023-03-30)
BinderHub - BinderHub (accessed 2023-03-30)
HASS Community Data Lab - ARDC (accessed 2023-03-30)
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