ASAPbio、NIHが発表したパブリックアクセス計画のRFIに対する回答を公表
ASAPbioは、3月30日、NIH(National Institutes of Health、米国立衛生研究所)が発表したパブリックアクセス計画のRFI(Request For Information、意見招請)に対する回答を公表した。
本RFIは、2022年に米国OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)が発表した、連邦政府から助成を受けた研究の査読付き学術出版物の即時公開および研究データ共有の強化に関する覚書に対応した、同研究所のパブリックアクセス計画に関するもの。本計画には、NIHから助成を受けた研究から得られた出版物のPMC(PubMed Central)での即時公開、関連データの管理・共有に関する詳細な計画が示されている。
ASAPbioは、本RFIへの回答として、OSTPの覚書を支持すること、NIHが提案したパブリックアクセス計画に基づき、合理的なコストで研究への公平なアクセスを提供するというNIHの要望を評価するとしている。
またASAPbioは、プレプリントおよびプレプリントサーバーの利点を説きながら、NIHのOA(オープンアクセス)ポリシーを遵守する手段としてプレプリントを認めること、コミュニティー所有のプレプリントサーバーにNIHが直接資金を提供することなどを提案している。
同RFIに対する回答は誰でも投稿でき、4月24日までWebで受け付けている。
[ニュースソース]
ASAPbio's response to the NIH Plan to Enhance Public Access - ASAPbio 2023/03/30 (accessed 2023-04-11)
[小欄関連記事]
2023年03月02日 NIH、パブリックアクセス計画"NIH Plan to Enhance Public Access to the Results of NIH-Supported Research"を発表
2022年09月02日 NIH、OSTPの学術出版物の即時公開および研究データ共有の強化に関するポリシーガイダンスへの支持および導入計画に関する声明を発表