PLOS、オープンサイエンスの実践に関する指標"Open Science Indicators"の最新データセットを公開

2023年04月13日

北米・中南米

PLOSは、4月4日、オープンサイエンスの実践に関する指標"Open Science Indicators※"の最新データセットを公開したと発表した。

本データセットには、2019年1月~2022 年12月までに公開された7万1,109 件のPLOS の全研究論文と、PubMed Centralで公開されている7,635件の公開研究論文の比較セットが含まれている。

2021年と2022年のPLOSの出版論文を比較した結果、データリポジトリの利用率は26%から28%に上昇したこと、コードの共有率は2022年にわずかに上昇し15%に達したこと、プレプリントの投稿率は24%で横ばいであったことがわかった。

また、プレプリントの普及には地域差があり、2019年から2022年のプレプリントの投稿率は、南北アメリカが27%、アフリカ(北アフリカを除く)・ヨーロッパ・オーストラリアが21~23%、アジア・MENA(北アフリカおよび中東)が15~17%であったことなどが示されている。

※オープンサイエンスの実践を測定するフレームワークを概念化し、公開された研究論文から観察できる特定のオープンサイエンスの特徴や行動を数値化した指標。PLOSがDataSeer社と提携して2022年に開発。

[ニュースソース]

Trends in preprint, data, and code sharing, 2019-2022 - PLOS 2023/04/04 (accessed 2023-04-11)

[小欄関連記事]

2022年12月16日 PLOS、オープンサイエンスに関する指標"Open Science Indicators"の開発および最初のデータセットの公開を発表