COPIM(Community-led Open Publication Infrastructures for Monographs)※は、4月6日、プロジェクトのワークパッケージ"WP4(Governance Work Package)"の最終報告書"Governing Scholar-Led OA Book Publishers: Values, Practices, Barriers"を公表した。
WP4では、COPIMが開発するインフラやモデルをコミュニティーが監視する方法・手順を設計することを目的とした、コミュニティーガバナンスの調査が行われた。
本報告書では、研究者が主体のOA出版社の必要性やナレッジ・コモンズに関する課題についての議論に続き、中小のOA出版社へのインタビュー結果を紹介している。出版社は、設立のきっかけ、法人化の形態、管理体制、透明性や自己評価、他機関との関係などについて論じている。
また、新しい出版社がガバナンスを検討する際に役立つ推奨事項も示されており、そのためのツールやリソースへのリンクが提供されている。
※学術書のオープンアクセス出版の発展を目指すプロジェクト。
[ニュースソース]
Final WP4 Report: Governing Scholar-Led OA Book Publishers - COPIM 2023/04/06 (accessed 2023-04-11)
WP4: Community Governance - COPIM (accessed 2023-04-11)
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