Jisc、OACF Phase 2の実施に伴い出版社からの申請書の受付を開始したと発表

2023年04月17日

ヨーロッパ

Jiscは、4月5日、OACF(open access community framework)※ Phase 2の実施に伴い、出版社からの申請書の受付を開始したと発表した。

OACFは、購読料や論文処理料が無料のダイヤモンドOA(オープンアクセス)モデルを採用する非営利の小規模出版社やイニシアチブを支援するためのフレームワークで、2022年に試験運用を開始。

Phase 2はBPC(Book Processing Charge)の負担低減を目的としている。セクターライブラリーの戦略的目標やUKRI(UK Research and Innovation)のモノグラフに関する新しいOAポリシーに準拠するよう、対象をモノグラフと学術書に限定する。また、資金調達の目標に達する可能性を高めるため、Jiscが承認する出版社の数を減らすという。

受付は5月5日までで、6月に開催されるウェビナーで承認された出版社が発表される。その後Jisc参加機関は、12月までか資金調達目標額に達するまで資金提供を誓約できる。

※ジャーナルやイニシアチブの情報を記載した申請書を提出しJiscに承認された小規模出版社やイニシアチブについて機関別貢献度(Jisc bands)を決定。Jisc参加機関は公開された申請書ほかの情報を基に資金提供を誓約するという仕組み。

[ニュースソース]

Open access community framework phase 2 opens for publisher submissions - Jisc 2023/04/05 (accessed 2023-04-12)

[小欄関連記事]

2023年02月24日 Jisc、3つのOA出版イニシアチブがOACFを通じた資金調達目標に到達したことを発表

2022年12月07日 UKRI、OAポリシーに関する最新情報を公開