NASA（National Aeronautics and Space Administration、米国航空宇宙局）は、4月12日、オープンサイエンスに関する教育・トレーニングを実施する米国の機関に総額650万ドルを授与すると発表した。
本教育・トレーニングは、同局のイニシアチブTOPS（Transform to Open Science）※によって実施されるもの。
オープンサイエンスの実践を増やすことを目的とした入門的なカリキュラム"Summer School"、オープンサイエンスの原則と実践に基づいた遠隔学習とコミュニティー形成を行う"Virtual Cohort"、既存の研修教材を補完し、NASAの地球・宇宙科学研究のためのオープンサイエンスのツールや技術に関する情報を提供する"ScienceCore"の3つがある。
対象は全レベルの研究者や科学者。これらの教育・トレーニングの計16プロジェクトの責任者および機関が選ばれた。
※機関・組織・コミュニティーのオープンサイエンスへの迅速な転換を目的としたNASAのイニシアチブ。米国OSTP（Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局）が表明した2023年" "Year of Open Science Goals"の行動のひとつ。
［ニュースソース］
NASA Boosts Open Science through Innovative Training －NASA 2023/04/12 (accessed 2023-04-17)
NASA Science Mission Directorate Research Opportunities in Space and Earth Sciences - 2022 － NASA (accessed 2023-04-17)
［小欄関連記事］
2023年02月21日 ASAPbio、NASAのイニシアチブ"TOPS"に参加すると発表
2023年01月16日 OSTP、2023年を"Year of Open Science"と位置づけオープンで公正な研究を推進するための新たなアクションを発表
2022年01月14日 NASAのイニシアチブTOPSによるオープンサイエンス実践促進に向けた計画や背景（記事紹介）