OASPAは、4月24日、NIH（National Institutes of Health、米国立衛生研究所）が発表したパブリックアクセス計画"NIH Plan to Enhance Public Access to the Results of NIH-Supported Research"のRFI（Request For Information、意見招請）に対する回答を公表した。
OASPAは、NIHのポリシーと学術コミュニケーションに対する方向性を支持し、PID（Persistent Identifier、永久識別子）とメタデータの利用を促進するNIHのコミットメントを称賛するとしている。
NIHが特に回答を募集している「NIHが資金提供している研究者の出版機会の公平性を確保するための最善の方法」の課題については、OASPAが責任ある実践を推進し妥当な出版コストの実現に向けてサポートすること、NIHの同計画に記載されている"reputable"ジャーナルに関する文言を変更すること、学術コミュニケーションにおける公平性を構築するためにOASPAやそのほかの関係者と協力することをコメントしている。
同様にNIHが特に回答を募集している「出版物へのアクセスやアクセシビリティーの公平性を向上させるためのステップ」の課題について、OASPAは、再利用よりアクセスに重点を置くとパブリックアクセスとOA（オープンアクセス）の両方のメリットを十分に享受できなくなるとコメント。論文の再利用に関するNIHのポリシーについては、AM（accepted manuscript、受理原稿）や出版された論文の再利用ライセンスは適切な再利用を具体的に明示し促進すべきであると、さらなる規定をコメントしている。
そのほか、2つの課題のRFIに対する回答も示している。
［ニュースソース］
OASPA response to NIH RFI 2023 － OASPA 2023/04/24 (accessed 2023-04-27)
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