WHO(World Health Organization、世界保健機関)は、4月20日、健康格差に関するデータリポジトリ"HIDR(Health Inequality Data Repository)"の立ち上げを発表した。
本リポジトリは、集団の健康とその要因に関する公開データとエビデンスを集めた世界規模のコレクション。教育レベルから民族性まで、集団の特徴に応じてデータを分解することで、集団間の健康格差を追跡できるという。
同リポジトリから、低・中所得国の女性、新生児、子どもの医療サービスにおける貧富の差が10年でほぼ半減していることがわかった。また、これらの国々では、貧富の差を解消することで180万人の5歳未満児の命を救うことができることも明らかとなった。
同リポジトリは、約1,110万件のデータポイントを含み、15以上のソースから59のデータセットで構成されている。人口統計学的・社会経済的・地理的要因など、格差に関する2,000以上の指標に基づいたデータが含まれているという。
[ニュースソース]
WHO releases the largest global collection of health inequality data - WHO 2023/04/20 (accessed 2023-05-01)
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