PLOSは、4月27日、NIH（National Institutes of Health、米国立衛生研究所）が発表したパブリックアクセス計画"NIH Plan to Enhance Public Access to the Results of NIH-Supported Research"のRFI（Request For Information、意見招請）に対する回答を公表した。
PLOSは、米国OSTP（Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局）の学術出版物の即時公開および研究データ共有の強化を盛り込んだ覚書を支持し、同計画に対する見解を共有できることについてNIHに謝意を示している。
NIHが特に回答を募集している「NIHが資金提供している研究者の出版機会の公平性を確保するための最善の方法」の課題については、APC(論文掲載料)に依存した"出版物ごとの支払い"モデルを変える必要があるとコメント。APCの免除は持続可能な解決策にはならず、パートナーシップ・コラボレーション・コミュニティーに基づいた新しい出版モデル構築のための協力が必要であるとコメントしている。
また、「出版物へのアクセスやアクセシビリティーの公平性を向上させるためのステップ」の課題については、公的資金による研究成果へのアクセスの増加・加速に関するNIHの取り組みを支持するとコメント。NIHが発見性・再利用・再分析に不可欠な機械可読性に重点を置いていることも評価しており、研究の再現性のためには研究デザイン・コード・プロトコルなど、論文以外の研究成果物へのアクセスを可能にすることが重要であるとコメントしている。
そのほか、2つの課題のRFIに対する回答も示している。
［ニュースソース］
PLOS response to the National Institutes of Health Request for Information － PLOS 2023/04/27 (accessed 2023-05-02)
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