ARL(Association of Research Libraries、研究図書館協会)は、5月9日、図書館におけるジェネレーティブAI(artificial intelligence、人工知能)に関するアンケート調査結果を公表した。
本調査は、ジェネレーティブAIの使用に関する見解や潜在的な影響、AIの運用における図書館の役割を検討するためのもので、同会員代表者を対象に4月に実施され、19の会員代表者から回答を得た。
その結果として、今後12カ月以内の図書館サービスにおけるジェネレーティブAIの可能性について、「非常にポジティブ」または「ややポジティブ」と回答した会員は64%であった。
また、ジェネレーティブAIソリューションの現在の導入について、11%の会員が積極的に導入、64%がアプリケーションを調査しているか近い将来に導入を検討しており、導入の計画がない会員は少数であった。
そのほか、研究図書館におけるジェネレーティブAIの用途として、「ユーザーサポートのためのチャットボット」「カタログ・メタデータの自動生成」「研究データの分析」を挙げた会員が多かった。
ARLは今後も会員図書館と会話を行い、ジェネレーティブAIの導入について検討を行うとしている。
[ニュースソース]
Quick Poll Results: ARL Member Representatives on Generative AI in Libraries - ARL 2023/05/09 (accessed 2023-05-11)
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