Natureは、4月21日、"Editors quit top neuroscience journal to protest against open-access charges"と題する記事を公開した。
本記事では、高額なAPC(論文掲載料)に抗議してジャーナルの編集者が一斉に辞任した騒動について、その経緯や高額なAPCに関する倫理的な考慮などを紹介。
Elsevier社の神経科学ジャーナル"NeuroImage"と"NeuroImage: Reports"の編集者42人が、同社の設定する高額なAPC(NeuroImageのAPCが3,450ドル、NeuroImage: Reportsが1,800ドル)を理由として、話し合いの末、一斉に辞任したことを示している。
辞任したNeuroImageの元編集長は、「APCが非倫理的で持続不可能であることは誰もが認めている」と述べている。一方、同社の副社長は、「NeuroImageのAPCは他の同種のジャーナルよりも低く、APCは平均以下の価格で平均以上の品質を提供するという当社の方針に沿った設定である」と述べている。
辞任した編集者らは、MIT (Massachusetts Institute of Technology、マサチューセッツ工科大学)Pressで新たなOA(オープンアクセス)ジャーナルを立ち上げることを決定したという。APCは未定であるが、NeuroImageの3,450ドルの最大半額を目指しているという。
[ニュースソース]
Editors quit top neuroscience journal to protest against open-access charges - Nature 2023/04/21 (accessed 2023-05-29)