UNESCO、世界の教育大臣によるオンライン会合を開催しジェネレーティブAIツールと教育に関するロードマップを提示

2023年06月05日

アジア・オセアニア 北米・中南米 ヨーロッパ 中東・アフリカ

UNESCO(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization、国連教育科学文化機関)は、5月26日、世界の教育大臣によるオンライン会合を行い、ジェネレーティブAI(Artificial Intelligence、人工知能)ツールと教育に関するロードマップを提示した。

40人以上の大臣が参加した同会合(5月25日開催)では、同ツールが教育にもたらす機会・課題・リスクについて議論がなされ、同ツールを教育に取り入れるための方法に関する政策的アプローチや計画について共有がなされた。

同会合では、世界の450以上の学校・大学を対象とした同機関による調査で、同ツールの使用に関する方針やガイダンスを策定している組織は10%未満であり、教育機関にとって同ツール使用への即座の対応が困難であることなどが示された。

同機関は、政策立案者・学術界・市民社会とのグローバルな対話の主導を続けていくことを示した。また、教育や研究における同ツールの使用に関する政策ガイドラインや、生徒や教師のAIコンピテンシーに関するフレームワークを開発しているとし、9月にUNESCO本部で開催されるDigital Learning Weekで発表することを表明した。

[ニュースソース]

AI: UNESCO mobilizes education ministers from around the world for a co-ordinated response to ChatGPT - UNESCO 2023/05/26 (accessed 2023-06-02)

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