NISTEP、IAPによるハゲタカジャーナルやハゲタカ学会に関する提言"Combatting Predatory Academic Journals and Conferences"の和訳を公表

2023年06月19日

日本 アジア・オセアニア 北米・中南米 ヨーロッパ 中東・アフリカ

NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、6月13日、提言「粗悪な学術誌・学術集会を拡げないために」を公表した。

これは、IAP(InterAcademy Partnership)※が2022年に公開した、ハゲタカジャーナル(Predatory Journal)・ハゲタカ学会と呼ばれる粗悪な学術誌・学術集会に関する提言"Combatting Predatory Academic Journals and Conferences"を和訳したもの。

本提言の目的は、ハゲタカジャーナルやハゲタカ学会の増加を抑制し、実践的で効果的な介入策をコミュニティーに提供すること。国際的なワーキンググループが約2年をかけ、世界中の学者や研究者を対象に調査したほか、実務家へのインタビューや文献調査も行いその結果をまとめている。

「粗悪な学術誌および学術集会について」「スペクトラムアプローチ:定義の見直しと新しいツール」「拡がりと影響:研究者を対象としたグローバル調査」「略奪的な行為に対抗するためのツールおよび介入策」「略奪的な行為を助長する体系的要因」「結論と提言」の6章で構成されている。

同提言の概要は、すでにスペイン語、フランス語、中国語など6言語に翻訳されIAPのWebサイトで公開されている。

※140以上の科学・工学 医学の学術団体で構成されている世界的ネットワーク。世界の課題解決に向け協力して支援を行っている。

[ニュースソース]

「粗悪な学術誌・学術集会を拡げないために」を公表しました ― NISTEP 2023/06/13 (accessed 2023-06-13)

[小欄関連記事]

2021年09月09日 SSP、Cabells社のハゲタカジャーナルのリストが1万5,000を超えたと発表