Elsevier社は、6月7日、報告書"Oxfordshire's Innovation Engine 2023"を公表した。
同社とAdvanced Oxford※が共同で作成した本報告書は、過去10年間の英国オックスフォードシャー州の科学技術エコシステムの成長や今後の課題などについて示している。
本報告書は、同州には2,950のハイテク企業があり約2万9,000人を雇用していること、同州の知識経済が同国経済に24億ポンド貢献していること、2021年の粗付加価値が2013年と比較して72%成長していることなどを示している。また、同州の企業の64％がイノベーションに積極的であり、2022年までの過去5年間に、同州に拠点を置く企業や機関によって5,700件の特許出願が行われていることも示している。
一方、課題として、データ接続・電力インフラ・輸送システムの改善が必要であること、同州のテクノロジー企業の設立・リーダーシップは男性優位の傾向があり、1人以上の女性創業者がいる企業がわずか18％であったことを示している。
政府は、2030年までに同国を科学大国にするという目標を掲げており、同州がそれを実現するための提言として、「イノベーションに関連する地域全体のリーダーシップを強化」「同州全体で必要な輸送システムの開発」など6つを挙げている。
※研究主導でオックスフォード地域のイノベーションエコシステムの発展を目的に結成された、同地域の主要な知識集約型企業のシニアリーダーによる団体。
［ニュースソース］
Oxfordshire plays a pivotal role in UK's ambition to be a scientific superpower according to a new report by Advanced Oxford － Elsevier 2023/06/07 (accessed 2023-06-20)