ARLとDCN、米国のNISTが発表した研究データに関するフレームワークのRFIに対する回答を公表

2023年07月12日

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ARL(Association of Research Libraries、研究図書館協会)とDCN(Data Curation Network)は、7月6日、米国のNIST(National Institute of Standards and Technology、国立標準技術研究所)が発表した研究データに関するフレームワーク"RDaF(Research Data Framework)"のRFI(Request For Information、意見招請)に対する回答を公表した。

ARLとDCNは、学術コミュニティーやステークホルダーに、同フレームワークに関する最新情報を提供し意見を述べる機会を継続的に設けること、ステークホルダーとの双方向のコミュニケーション手段として、ユーザーが情報を検索できるダッシュボードを作成することなどを、同研究所に対して提言している。

同研究所が回答を募集している「ライフサイクルのステージとトピックは包括的か?」という質問については、トピックとサブトピックの関連付けが曖昧なため、共有・利用・再利用のステージ、特に出版・普及形態・共有形態・アクセスのトピックの見直しを推奨するとコメントしている。

同様に同研究所が回答を募集している「サブトピックは包括的か?」という質問については、研究データ政策・科学的手法・インフラが急速に変化している中で、サブトピックの包括性が柔軟性に与える影響を再考するよう求めた。サブトピックは研究データの複雑さを示す例示的なものであるが、必ずしも網羅的なものではないとコメントしている。

両者は、同研究所が回答を募集しているそのほかの質問に対しても回答を示している。

[ニュースソース]

ARL and DCN Comments on NIST Research Data Framework (RDaF) - ARL 2023/07/06(accessed 2023-07-11)

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