PLOS、論文に研究データへのリンクを表示する試行運用中の"Accessible Data"機能の対象範囲を拡大すると発表

2023年07月13日

北米・中南米

PLOSは、7月6日、試行運用していた"Accessible Data"機能の対象範囲を拡大すると発表した。

本機能は、PLOSの論文が、リポジトリ(Dryad、Figshare、OSF(Open Science Framework))で共有されている研究データとリンクしている場合、同リポジトリへのリンクをその論文内に表示するもの。研究データの共有と再利用の増加を目的としたもので、Wellcome Trustのサポートを受けて2022年3月に試行運用を開始した。

今回は、異なるタイプのデータや研究成果に読者がどう関与したか、およびその違いを知ることが目的。そこで対象とするリポジトリを、6つ追加(Github、Zenodo、Gene Expression Omnibus、Sequence Read Archive、BioProject、Demographic and Health Surveys)。さらに、2016年以降に出版されたもの、DAS(Data Availability Statement)にデータリポジトリへのリンクが含まれているものという条件を加えた。これにより、対象となる論文数はこれまでの3倍以上になるという。

また、試行運用開始後12カ月 (2023年3月まで)の成果として、開始時に対象となった3,335論文の同機能を読者2万人以上が利用したこと、1,200件以上の論文に同機能が追加されたこと、PLOS論文にリンクされたFigshareの研究データセットの1カ月あたりの平均閲覧数が、運用開始前の2.5回から3.0回に増加したことなどを示している。

[ニュースソース]

Extending Accessible Data to more articles, repositories, and outputs - PLOS 2023/07/06(accessed 2023-07-12)

Spend less time looking for articles with accessible datasets - PLOS 2022/03/28(accessed 2023-07-12)