PLOS、オープンサイエンスの実践に関する研究分野別の分析結果を公表

2023年07月28日

北米・中南米

PLOSは、7月24日、オープンサイエンスの実践に関する研究分野別の分析結果を公表した。

本分析は、データリポジトリの利用、コード共有、プレプリント投稿の実践率からなる、オープンサイエンスの実践に関する指標"Open Science Indicators"の最新のデータセットを用いて行われた。本データセットには、2019 年 1 月~2023 年 3 月 までに公開された 7万4,130 件の PLOSの全研究論文と、PubMed Centralで公開されているOA研究論文から抽出した比較セット8,186 件が含まれる。

データリポジトリの利用については、分野および、同じ分野でもPLOS論文と比較セット間で差が見られる結果となった。PLOS論文でデータリポジトリの利用率が低い分野は、健康科学と生物医学・臨床科学でどちらも19%であったが、比較セットではそれぞれ6%、10%であった。

コード共有については、コード生成率とコード共有率に高い相関が見られなかったこと、コード共有率とリポジトリでのデータ共有率には強い相関が見られたことを示している。

プレプリント投稿については、PLOS論文、比較セットともに生物科学のプレプリント投稿率が最も高い結果となった。これは、生物科学がPLOSでのメイントピックの一つであることや、bioRxivがPLOSとパートナーシップを締結した最初のプレプリントサーバーだったことによるものだと述べている。

[ニュースソース]

How does Open Science practice differ between research disciplines? - PLOS 2023/07/24(accessed 2023-07-27)

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