OA Switchboardは、7月18日、出版社と研究助成機関との連携によるパイロットプロジェクトが6月に終了したことを発表した。
本プロジェクトは、研究エコシステムに「隠れている」研究助成情報を引き出し共有することを目的としたもの。25の出版社と研究助成機関が参加した。
本プロジェクトでは、データフローにおける潜在的なボトルネックを特定・分析解決するために検索アプリケーションを適用。一括した検索を何度も行い、そのたびに参加者が結果を確認、フィードバックを行った。
研究助成機関からのフィードバックにより、OA Switchboardがアルゴリズムを改良し、有効な「ヒット」を特定することで、自動出版通知メッセージ"P1 message"を過去にさかのぼって送信。送信された同メッセージは数千に上ったという。
また、8つの出版社が、P1スキーマの専用フィールドに助成を受けた研究成果論文のVoR(Version of Record)の全文を追加したことで、P1 messageの質も向上したという。
[ニュースソース]
OA Switchboard research funder pilot successfully completed - OA Switchboard 2023/07/18(accessed 2023-07-28)
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2023年03月10日 OA Switchboard、出版社と研究助成機関との連携によるパイロットプロジェクトを進めていると発表