カナダ政府は、7月4日、同国の3助成機関CIHR(Canadian Institutes of Health Research)、NSERC(Natural Sciences and Engineering Research Council of Canada)、SSHRC(Social Sciences and Humanities Research Council of Canada)によるOA(オープンアクセス)方針"Tri-Agency Open Access (OA) Policy on Publications"を改定すると発表した。改定版は2025末までに公開される予定。
本改定は、3機関の助成による研究の査読論文の無料・即時OA化を目標としたもの。
同政府は、世界の研究助成機関や研究機関が即時OAを要求するOAポリシーに改定するにつれて、即時OA化の機運が高まっているとコメント。同改定は同国やその他の国の研究助成機関のポリシーとの協調を確実にするものだと説明している。
また同改定は、同国のチーフサイエンスアドバイザーが導入した"Roadmap for Open Science"、G7科学技術大臣会合(5月12~14日開催)の共同声明"G7 Science and Technology Ministers' Communiqué"、"UNESCO Recommendations on Open Science"などの国際的なベストプラクティスに沿って行われるという。
[ニュースソース]
The presidents of Canada's federal research granting agencies announce a review of the Tri-Agency Open Access Policy on Publications - Government of Canada 2023/07/04(accessed 2023-07-31)
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