ARL(Association of Research Libraries、研究図書館協会)は、8月1日、IFLA(International Federation of Library Associations and Institutions、国際図書館連盟)が主催する国際会議WLIC(World Library and Information Congress)の2024年の開催地決定に関する会員投票について声明を発表した。
同連盟は、2024年の同会議の開催地をアラブ首長国連邦のドバイに決定したことについて、意見を求める会員投票を行っている。
同協会は、開催エリアを拡大し、グローバルノース以外のコミュニティーにも働きかけることは重要であるが、開催地の決定は私たちが共有する職業倫理や価値観を反映して行われるべきであるとコメント。その上で同協会は、LGBTQI2S+(lesbian、gay、bisexual、transgender、queer/questioning、intersex、two-spirit)を自認する人々が、法律でこれらの人々をターゲットとしている国で開催される会議に参加することに懸念を示している。
また同協会は、開催地の決定においてすべての出席者の安全を確保するための明確な基準を策定することを同連盟に要求。同国で開催する場合には、同国の法律を考慮し、常任委員会メンバーが出席するという通例の廃止を提言している。
[ニュースソース]
ARL Statement on IFLA Congress in Dubai - ARL 2023/08/01(accessed 2023-08-02)