RSC(Royal Society of Chemistry、英国化学会)は、8月10日、"Royal Society of Chemistry transformative agreements gather pace in North America"と題する記事を公開した。
これは、同会が北米でTA(Transformative Agreement、転換契約または移行契約)を拡大していることや、その要因などをまとめたもの。
2018年にMIT (Massachusetts Institute of Technology、マサチューセッツ工科大学)とTAモデルのひとつであるRead & Publish契約を締結したのを皮切りに、現在35(米国21、カナダ13、メキシコ1)まで契約数が拡大していることを紹介。契約数は2022年以降急増しており、2023年には新たに28の契約を締結したという。
同会は、TA拡大の背景として、米国政府による2025年末までのOA(オープンアクセス)義務化と、同会のOAへの取り組みがあると述べている。
また、TAが購読モデルからOA出版モデルへの段階的な移行に向けた重要な足がかりになるとコメント。今後2年間、世界のパートナー・研究機関・コミュニティーと協力し、著者の出版料だけに頼らず、機関レベルで機能する新しいOA出版モデルを開発する予定だと述べている。
[ニュースソース]
Royal Society of Chemistry transformative agreements gather pace in North America - RSC 2023/08/10(accessed 2023-08-16)
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