NASA(National Aeronautics and Space Administration、米国航空宇宙局)は、8月17日、海洋研究におけるオープンサイエンス促進のために、同局や同局のイニシアチブTOPS(Transform to Open Science)が支援する取り組みを紹介した。
一つ目は、同局によるコンソーシアム"ECCO(Estimating the Circulation and Climate of the Ocean)"への助成。同コンソーシアムは、海面高・海面水温・地球の平均海面水位などの海洋変数のモデルを20年以上にわたって作成してきた。それらのデータやソースコードの一般公開および、オンラインレッスンなどを開催しているという。
二つ目は、TOPSが一部を資金提供する年次ワークショップ"OceanHackWeek"。受講者は、実践的なチュートリアルや講師が設定したトピックベースプロジェクトに参加することで、海洋コミュニティーで使用されている特定のツールについて深く掘り下げられるという。
最後は、オープンサイエンスに関するカリキュラム"Open Science 101"の開発。本カリキュラムは、オープンで包括的な科学の実践に必要なツール・原則・スキルを身につけることを目的としたものだという。
[ニュースソース]
Making Waves in Open Science: NASA Initiatives Enable Ocean Research - NASA 2023/08/17(accessed 2023-08-17)
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