NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、8月17日、「科学技術の中長期展望に対する評価 -デルファイ調査※で取り上げた科学技術の20年後」(調査資料-330)を公表した。
本資料は、調査実施から20年程度が経過した第6回調査(1997年)と第7回調査(2001年)の全トピックと、前回評価(2009年実施)で未実現とされた第5回調査(1992年)のトピック、のべ 2,595 件を対象としてトピックの実現状況を評価したもの。
その結果として、トピックの約7割が実現していたこと、分野別では情報・通信分野、環境分野の実現割合が高く、保健・医療分野、宇宙分野の割合が低かったこと、調査当時に予測された実現年が遅いほど実現割合が低下していたことなどが示された。
また、実現済みの理由では「ニーズ主導」が過半を占めた一方、未実現の理由では「技術的問題」が6 割を占め、「ニーズ小(ニーズが小さくなった)」という理由は減少したという。
※今後30年間の実現が期待される科学技術トピック(課題)の実現時期や重要度などについて、専門家の意見を収集したもの。1971年から行われ、2019年に第11回調査を公表した。
科学技術の中長期展望に対する評価 -デルファイ調査で取り上げた科学技術の20年後-(html)
※以上、NISTEP (accessed 2023-08-21)
[ニュースソース]
科学技術の中長期展望に対する評価 -デルファイ調査で取り上げた科学技術の20年後-[調査資料-330]を公開しました - NISTEP 2023/08/17 (accessed 2023-08-21)
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