中東初の国際研究機関"SESAME"の概要および最近の動向(記事紹介)

2023年09月04日

アジア・オセアニア 北米・中南米 ヨーロッパ 中東・アフリカ

CERN(European Organization for Nuclear Research、欧州原子核研究機構)は、8月22日、"SESAME, a growing focal point for regional scientific collaboration"と題する記事を公開した。

本記事は、シンクロトロン光の研究機関"SESAMI(Synchrotron-light for Experimental Science and Applications in the Middle East)"の概要や最近の動向などについて紹介したもの。

UNESCO(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization、国連教育科学文化機関)の後援により2017年に設立された同機関は、ヨルダンのアランに本部を置く政府間組織。さまざまな分野のための第3世代のX線ビームラインを提供し、研究者が平和的に協力することを目的とした中東初の国際研究機関として設立されたと述べている。

同機関には現在、8カ国が正会員、CERNを含む17の機関がオブザーバーとして参加。7月には、全会員の承認を得てイラクが準会員として加盟したという。

本加盟に関するイラクや同機関のコメントや、イラクのNatural History Museumと英国のBritish Museumによる共同プロジェクトが提案されていることなども紹介されている。

[ニュースソース]

SESAME, a growing focal point for regional scientific collaboration - CERN 2023/08/22(accessed 2023-08-31)