Springer Nature社は、9月6日、年次OA(オープンアクセス)報告書"Advancing the transition to open access (OA) Springer Nature's 2022 OA Report"を公開した。
本報告書は、同社におけるOAポートフォリオの成長・影響・価値などに関する情報をまとめたもの。年次OA報告書は2回目であり、今回は対象範囲を完全OAだけでなくハイブリッドジャーナルにも拡大している。
本報告書では、同社はこれまでに125万件以上のOA論文を出版してきたこと、2022年の完全OA論文の累積被引用数は約400万件で、過去最高に達したことを示している。
また、OA論文をダウンロードしたユーザー数は年々増加し、2022年にはハイブリッドと完全OAジャーナルそれぞれ前年比で15%と10%増加したことを示している。
そのほか、2022年にTA(Transformative Agreement、転換契約または移行契約)を通じて出版されたOA論文数が、同社のハイブリッドジャーナルにおいて著者が選択して出版したOA論文数を3倍上回ったことなども示している。
[ニュースソース]
Publishing open access with Springer Nature delivers highest global usage and benefits for researchers - Springer Nature 2023/09/06(accessed 2023-09-08)
【プレスリリース】世界で最も利用数が多く、研究者にメリットをもたらすシュプリンガーネイチャーのオープンアクセス出版 - Springer Nature 2023/09/06(accessed 2023-09-08)
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