De Gruyter社は、9月5日、同社のジャーナルについてS2O(Subscribe to Open)モデルを大規模に導入すると発表した。
同社の購読ジャーナルの約85%にあたる270誌を、2028年までにS2Oモデルに転換し、OA(オープンアクセス)化するという。
同社は、S2OモデルはほかのOA出版モデルと比較して出版システムに関わるすべてのステークホルダーにメリットがあるとコメント。メリットとして、著者はOAベースのジャーナルに追加費用なしで論文を掲載できること、図書館は購読によるジャーナルへのアクセスを保証したまま、追加の管理作業やコストをかけることなくOA化できることなどを挙げている。
同社はこれまでに、S2Oモデルを通じて16ジャーナルをOA化している。2022年にS2Oモデルを通じてOA化された同社のジャーナル"Linguistics"は、前年の7倍に利用が増加し、コンテンツにアクセスする国の数も増加した実績も示している。
[ニュースソース]
OPEN ACCESS STRATEGY: DE GRUYTER EXPANDS SUBSCRIBE TO OPEN PROGRAM TO ACCELERATE OA TRANSFORMATION - De Gruyter 2023/09/05 (accessed 2023-09-12)
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2023年05月17日 De Gruyter社、同社ジャーナル4誌を年内にS2Oモデルに転換すると発表