ASAPbioは、10月22日、FAS(Federation of American Scientists、米国科学者連盟)※、COS(Center for Open Science)、Wilson Centerが募集していた、オープンサイエンスに関する今後 10 年間の米国政府の行動の方向性についてのアイデアを公表した。
ASAPbioは、現在の科学出版システムはジャーナルに大きく依存しており、研究成果の普及や科学的発見のプロセスの遅延につながっていると懸念を表明。
本課題に対し、各助成機関の個別の行動よりも、OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)の覚書のような指針が示されることが効果的だと述べている。
連邦政府に推奨する具体的な取り組みや政策として、資金提供・雇用・学位要件・昇進などの評価において、プレプリントやプレプリントのレビューを考慮すること、プレプリントレビューサービスに資金や支援を割り当てることなどを挙げている。
公開後にレビューする出版モデルが成功すると、研究成果が早く利用可能となり、査読がより効率的で厳密なものとなり、出版コストが下がり研究に多くの資金を充てることができるようになると述べている。
※核兵器、生物・化学兵器、気候変動に起因する重大な地球規模のリスクを最小化するために活動している科学者の団体。
[ニュースソース]
ASAPbio's response to the FAS Open Science Policy Challenge - ASAPbio 2023/10/22 (accessed 2023-10-30)