JPCOARとJUSTICE、ACSが発表したエンバーゴなしで論文をグリーンOAで公開できる新オプション時に著者へ請求するデポジットに対する反対声明を発表

2023年11月15日

日本 北米・中南米

JPCOAR(Japan Consortium for Open Access Repositories、オープンアクセスリポジトリ推進協会)とJUSTICE(Japan Alliance of University Library Consortia for E-Resources、大学図書館コンソーシアム連合)は、11月10日、「米国化学会(ACS)による著者最終稿の公開費導入に対する反対声明」を公開した。

両者は、ACS(American Chemical Society、米国化学会)が発表したエンバーゴなしで論文をグリーンOA(オープンアクセス)で公開できるオプションで導入するADC(Article Development Charge)は、付加価値を提供せず、必要性も不明確と言及。

ADC導入の弊害として、著者が持つべき著者最終稿に関する権利が阻害されること、本来費用負担がかからない機関リポジトリを通じたOAに費用負担の壁(ペイウォール)を設けることになること、ADCが購読料との二重徴収にあたること、ひいてはADCの普及が世界的なOAの動きを阻害し後退を招くことになるなどを挙げている。

[ニュースソース]

「米国化学会(ACS)による著者最終稿の公開費導入に対する反対声明」を公表しました ― JPCOAR 2023/11/10 (accessed 2023-11-14)

米国化学会(ACS)による著者最終稿の公開費導入に対する反対声明 ― JPCOAR 2023/11/10 (accessed 2023-11-14)

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