Frontiers社は、11月24日、Frontiers Research Foundation※が"Open Science Charter（オープンサイエンス憲章）"を公開したと発表した。
同憲章では、地球の生態系が危機に直面していると言及。生態学的に持続可能な世界を実現し気候危機を回避するために、研究の力を解放し、科学に対する市民の信頼を回復する必要があると訴えている。
公的資金による研究成果のOA（オープンアクセス）を義務付けることは、政府と研究助成機関が行うことのできる具体的なコミットメントであり、影響と利益をもたらすものであると述べている。
そのうえで、学術出版社に対し、2030 年までにすべての学術雑誌を完全OAモデルに移行すること、査読の質を維持すること、品質に伴った透明な価格設定を採用すること、すべての科学的知見にオープンにアクセスできるようにし、透明性のある出版を推進することを求めている。
同財団は、同憲章に賛同する科学者や一般市民に対して署名するよう呼びかけている。
※スイスに本部を置く非営利団体。健全な地球で健康な生活を送るための科学的検証を行っている研究プログラムを支援する資金を集めている。
［ニュースソース］
Open Science Charter makes urgent appeal for open access － Frontiers 2023/11/24 (accessed 2023-11-27)
The Open Science Charter － Frontiers (accessed 2023-11-27)