ARL(Association of Research Libraries、研究図書館協会)は、11月30日、USDA(US Department of Agriculture、米国農務省)が発表したパブリックアクセス計画" Implementation Plan to Increase Public Access to USDA-Funded Research Results"について募集しているパブリックコメントへの回答を発表した。
ARLは、連邦政府からの資金提供を受けた研究結果をエンバーゴなしで利用可能にし、PID(Persistent Identifier、永久識別子)を活用して科学的完全性をサポートし、公平なアクセスを確保するという同省の取り組みを高く評価するとコメント。
同省が回答を募集している「同計画を実行するための最善策」については、サービスプロバイダーと協力し、パブリックアクセスを共有するための資料作成を教育・支援することで、研究者および研究機関の管理上・財政上の負担を最小化する、データ管理・共有活動のために許容される費用を明示するなどとコメントしている。
また、同省が回答を募集している「出版機会の公平性を確保する方法」については、研究機関・図書館・専門家・学術団体と協力し、研究者に対して無料での原稿寄託の選択肢について教育を行う、同計画の遵守方法としてAAM(Author Accepted Manuscript、著者最終稿)と実質的に類似する査読付きプレプリントを認める可能性を検討するなどとコメントとしている。
そのほか、2つの質問に対する回答も示している。
[ニュースソース]
ARL Comments on Plan to Increase Public Access to USDA-Funded Research - ARL 2023/11/30 (accessed 2023-12-07)