COAR、OpenAIRE、LIBER、SPARC Europeは、12月5日、欧州におけるリポジトリの状況に関する調査報告書"Current State and Future Directions for Open Repositories in Europe"を公開した。
本調査は2023年2~3月に実施。34カ国のリポジトリから394件の回答を得た。
本報告書には、回答者の機関の種類(大学:74%、研究機関:14%、出版社:1%、その他:11%)、主に保管されているリポジトリのコンテンツタイプ(研究論文:54%、修士・博士論文:19%、研究データ:13%)、リポジトリに保管されているコンテンツ数(1,000~1万件:32.5%、1万~5万件:27.5%、1,000件以下:21.8%)、リポジトリに保管されているコンテンツの主要言語(英語:57%、ドイツ語:8%、クロアチア語:8%)など、基本情報に関する調査結果が示されている。
そのほか、保管方針、利用統計の収集、コンテンツの新規寄託時のキュレーションなど、リポジトリのサービスに関する調査結果も示されている。
COARは、本調査結果から、欧州のリポジトリが特に強化するべき事項として、「最新かつ高機能なソフトウエアプラットフォームの維持」「メタデータ、保存、利用統計に関する包括的なグッドプラクティスの適用」「学術的エコシステムにおける適切な可視性の獲得」を特定したと述べている。
[ニュースソース]
New report on the state of repositories in Europe - COAR 2023/12/05 (accessed 2023-12-13)
Current State and Future Directions for Open Repositories in Europe - Zenodo 2023/12/05 (accessed 2023-12-13)