IARLA（International Alliance of Research Library Associations）※は、11月29日、研究図書館のための安全でオープンなインターネット環境に向けた国際原則"International Principles for Research Libraries on a Safe and Open Internet"を発表した。
IARLAは、インターネットアクセスに関する各国の法律案には一貫性がないと言及。図書館が世界的な法律案や規制案に対応しようとするなか、本原則は、インターネットの言論と機能に関するIARLAメンバーの立場とアドボカシーを示すものだと述べている。
原則として、「コンテンツへの容易なアクセスと第三者の発言に対するプラットフォームの提供は研究図書館の役割である」「情報の完全性と長期的なアクセスは、研究や知識の創造・保存に不可欠である」「研究図書館は、安全、包括的、オープンなオンライン環境をサポートする」などが示されている。
同原則に基づき、IARLAは、「ネット中立性をサポートする」「プライバシーと表現の自由とのバランスをサポートする」「ハラスメントやヘイトスピーチを抑制するためのポリシーを策定する」などを宣言している。
※国際的な研究図書館の課題やオープンな学術研究を支援するために設立された、非公式のネットワーク。設立メンバーは、ARL（Association of Research Libraries、研究図書館協会）、CARL（Canadian Association of Research Libraries、 カナダ研究図書館協会）、CAUL（Council of Australian University Librarians）、LIBER（Association of European Research Libraries、欧州研究図書館協会）、RLUK（Research Libraries UK、英国研究図書館コンソーシアム）。
［ニュースソース］
International Principles for Research Libraries on a Safe and Open Internet － IARLA 2023/11/29 (accessed 2023-12-14)