MIT Press Directジャーナルの1つ"Quantitative Science Studies"は、11月27日、"The oligopoly's shift to open access: How the big five academic publishers profit from article processing charges"と題する記事を公開した。
本記事は、WoS(Web of Science)の出版データ、UnpaywallのOA(オープンアクセス)に関する情報、オープンデータセット、Internet Archive Wayback Machineを用いて、2015年~2018年に大手出版社5社(Elsevier社、Sage社、Springer Nature社、Taylor & Francis社、Wiley社)に支払われたAPC(論文掲載料)を推定したもの。
結果として、世界の著者が同期間内に同5社に対して支払ったAPCの総額は推定で10 億 6,000 万ドル(ゴールドOAの収益が6億1,250 万ドル、ハイブリッドOAの収益が4 億 4,830 万ドルと推定)であったこと、Elsevier社とWiley社はハイブリッドOAからの収益が多いのに対してそのほかの出版社はゴールドOAからの収益が多いなど出版社によってOA戦略が異なる可能性などを示している。
[ニュースソース]
The oligopoly's shift to open access: How the big five academic publishers profit from article processing charges -- MIT Press Direct 2023/11/27 (accessed 2023-12-14)