cOAlition S、ダイヤモンドOAに関する論文"Towards a federated global community of Diamond Open Access"を公開

2024年01月22日

アジア・オセアニア 北米・中南米 ヨーロッパ 中東・アフリカ

cOAlition Sは、1月11日、ダイヤモンドOA(オープンアクセス)に関する論文"Towards a federated global community of Diamond Open Access"を公開した。

本論文では、世界におけるダイヤモンドOAに関する動向や取り組みについて紹介したのち、ダイヤモンドOA推進のための世界的な研究基盤の構築を提言している。

ダイヤモンドOA推進のための世界的な研究基盤は4つのレベルの連合体からなり、各レベルについて説明している。

基礎となるレベルは、学術ジャーナルや書籍のキュレーションを担う"Diamond Open Access communities"。次のレベルは、ダイヤモンドOAジャーナルを支援する技術ツール、財務管理、投稿システムやプラットフォームを提供する"DCCs(Diamond Capacity Centers)"。次のレベルは、地域を代表してDCCの地域間連携を促進する"DCHs(Diamond Capacity Hubs)"。最後のレベルは、2021年にUNESCO(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization、国連教育科学文化機関)が発表したオープンサイエンス勧告に沿ってダイヤモンドOAを促進するために各地域のDCHや同規模の組織を集結した"GDF(Global Diamond Federation)"と示されている。

4つのレベルの連合体からなる世界的な研究基盤の構築の提案は、2023年10月26日にメキシコのトルーカで行われたダイヤモンドOAに関するグローバルサミットで最初に示され、現在も協議が進行中であると述べられている。

本論文は、OPERAS(open scholarly communication in the european research area for social sciences and humanities)のコーディネーターとcOAlition Sのエグゼクティブディレクターによって執筆された。

[ニュースソース]

Towards a federated global community of Diamond Open Access - Plan S 2024/01/11 (accessed 2024-01-16)

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