英国のHEPI、報告書"Regional research capacity: what role in levelling up?"を公開

2024年01月29日

ヨーロッパ

英国のHEPI(Higher Education Policy Institute)※は、1月18日、報告書"Regional research capacity: what role in levelling up?"を公開した。

本報告書は、英国の研究の資金・成果・業績などの実績やそれらの地域格差を、ドイツや米国などの他国との比較を交えながらまとめたもの。

本報告書の結論として、「ドイツや米国と比較して英国の研究・イノベーションへの投資が不十分である」「研究活動における地域間格差はあるものの、学術研究の実績は地域間で同程度である」「研究能力は主要都市に集中している一方、研究の質はロンドンを中心とする"golden triangle"と他地域とで大きな差はない」「資金格差は地域格差ではなく、特定の機関へ偏っている」などを示している。

本結論から、「科学予算以外への投資を拡大し持続させる」「エリート機関ではなく、人や地域のネットワークに焦点を当てる」「真のレベルアップを達成するための長期的なコミットメントを示す」ことの必要性を強調している。

※英国の超党派による独立機関。高等教育に関するエビデンスベースの政策議論を行うことを目的としている。

[ニュースソース]

Report highlights disparities in UK's research and innovation investment - HEPI 2024/01/18 (accessed 2024-01-23)

Regional research capacity: what role in levelling up? - HEPI (accessed 2024-01-23)

About HEPI - HEPI (accessed 2024-01-23)