IFLA、Marrakesh Treatyに関するモニタリングレポート"Marrakesh Treaty Implementation"の公開を発表

2024年02月08日

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IFLA(International Federation of Library Associations and Institutions、国際図書館連盟)は、1月29日、Marrakesh Treaty(マラケシュ条約)※に関するモニタリングレポート"Marrakesh Treaty Implementation"を公開した。

本条約は現在、EU(European Union、欧州連合)の現加盟国27カ国を含む119カ国で発効されている。本レポートは、各国における同条約の批准・国内法の改正状況、同条約の利用可能状況を表形式でまとめたもの。

批准・国内法の改正状況は、国ごとに、「批准済みで国内法も改正済み」「批准済みで国内法は審議中」「批准済みで国内法の改正は未着手」「EUで批准済みで国内法も改正済み」などで示されている。

同条約の利用可能状況は、図書館や同条約の受益者が、図書の著作権保有者に費用を支払うことなく権利を利用できるか(アクセス可能なコピーを入手できるかなど)、登録義務なしに同条約の権利を利用できるかなどの項目が、"Yes" "No" "Unclear"のいずれかで示されている。

※盲人,視覚障害者そのほかの印刷物の判読に障害のある者による発行された著作物の利用を促進するため条約。WIPO(World Intellectual Property Organization、世界知的所有権機関)により、2013年6月27日にマラケシュで採択された。

[ニュースソース]

Marrakesh Monitoring Report 2024 - IFLA 2024/01/29 (accessed 2024-02-01)

Marrakesh Treaty Implementation - IFLA (accessed 2024-02-01)

Marrakesh Treaty to Facilitate Access to Published Works for Persons Who Are Blind, Visually Impaired or Otherwise Print Disabled - WIPO (accessed 2024-02-01)

盲人,視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約の締結に伴う利用しやすい様式の複製物の国境を越える交換について - 文化庁 (accessed 2024-02-06)

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