cOAlition Sは、2月14日、"A critique of the Emerald Statement relating to UK rights retention strategies"と題する記事を公開した。
これは、Emerald社が発表した権利保持戦略"Statement relating to rights retention strategies"について、発表の背景や戦略に対する本ブログ筆者の見解などを述べたもの。
英国で広く採用されている権利保持ポリシー"IRRP(Institutional Rights Retention Policies)"を受け、同社が本戦略を発表したと述べている。
本記事では、CC-BY-NCライセンスの下で、著者が論文のAAM(Author Accepted Manuscript、著者最終稿)をセルフアーカイブすることを許可する同社のグリーンOA(オープンアクセス)方針などをはじめ9つの事項を挙げ、問題提起をしている。
最後に、IRRPの運用方法について誤解していること、著者による権利の使用に出版社が制限を課していることなど、同戦略の問題をまとめている。
[ニュースソース]
A critique of the Emerald Statement relating to UK rights retention strategies - Plan S 2024/02/14 (accessed 2024-02-21)
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