Springer Nature社、日本の研究者を対象とした研究コミュニケーションに関する調査結果を公表

2024年04月04日

日本

Springer Nature社は、4月2日、日本の研究者を対象とした研究コミュニケーションに関する調査結果"Researcher Engagement in Research Communication in Japan: Surveying Practices, Awareness, and Challenges"を公表した。

本調査は、研究者が自らの研究をより広く伝えるために行っていることや、必要な支援などについて調査したもの。調査は2023年1月13日から2月28日に実施され、日本の大学、企業、研究機関、医療機関に所属する研究者から1,063件の有効回答を得た。

調査結果として、約70%が過去3年以内に少なくとも一度は、プレスリリースや公開講演会などを通じて自身の研究内容を発信したと回答した一方、自身の研究内容の発信を決めた研究者のうち、約3分の1はターゲットとする読者について明確な考えを持っておらず、約80%はより広いコミュニティーに効果的に研究内容を伝えるためには、より多くのサポートが必要だと感じていることを示している。

そのほか、日本の研究者は、学術論文や学会発表だけでなく、より広い社会に自身の研究を伝えることに高い価値を見いだしていること、広い社会に向けた研究発信について、重要な動機が助成機関や研究機関による支援や評価であり、おもな障壁が「機会の不足」であることなども示している。

[ニュースソース]

Researchers in Japan need more support to share their research findings after publication - Springer Nature 2024/04/02 (accessed 2024-04-03)

日本の研究者が論文出版後に自身の研究成果を共有するために、より多くの支援を求めていることが最新の調査で明らかに - nature asia 2024/04/02 (accessed 2024-04-03)