CHORUSは、4月11日、"CHORUS Forum: 12 Best Practices for Research Data Sharing"の開催報告を公開した。
本フォーラムでは、STM、DataCite、Crossrefが発表した研究データ共有に関する12のベストプラクティスを示した共同声明について、各機関の取り組みなどが紹介された。
STMは、研究データ共有における課題を認識しつつ、研究データ共有の促進が科学や研究の発展に不可欠であるというコミットメントを堅持していることなどに言及。DataCiteは、研究成果を公開する際、研究者はデータやそのほかの関連成果をPID(Persistent Identifier、永久識別子)が付与されるリポジトリに寄託することの重要性などを強調した。Crossrefは、メタデータ内の引用データのビジビリティー向上に取り組んでいることを、実例を交えて紹介した。
そのほか、Elsevier社、GBIF(Global Biodiversity Information Facility、地球規模生物多様性情報機構)、CU(University of Colorado Boulder)が講演。Elsevier社は、研究者がさまざまな方法で研究データを保存・共有・発見・再利用できるよう支援しているなどと述べた。GBIFは、CHORUSに参加する各国政府から資金提供を受けており、現在約2,200の出版社から10万以上のデータセットを保管していること、合計で26億以上の生物種の分布の記録がGBIFを通じて入手可能であることなどを紹介した。CUは、本声明について研究機関・研究図書館の視点から講演し、声明で示されている原則に関連した図書館のプロジェクトなどについて言及した。
[ニュースソース]
CHORUS Forum: 12 Best Practices for Research Data Sharing - summary and comments - CHORUS 2024/04/11 (accessed 2024-04-15)
[小欄関連記事]
2023年12月04日 DataCiteとSTM・Crossref、研究データに関する共同声明を発表