NDL(National Diet Library、国立国会図書館)は、4月11日、「オーストラリアとニュージーランドにおけるOAへの取組状況」と題する記事を公開した。
本記事は、Open Access Australasiaが公開した、2022年時点のオーストラリアとニュージーランドの研究機関におけるOA(オープンアクセス)への取り組み状況などに関する調査報告書"Open access initiatives by research active institutions in Australia and Aotearoa New Zealand: a snapshot of the landscape in 2022"の概要を紹介したもの。
同報告書で示された、4つのセクター(大学56機関、保健医療機関52機関、政府研究機関51機関、非営利機関28機関)におけるOAへの取り組み状況、COKI(Curtin Open Knowledge Initiative)のOA統計データを用いた各機関・セクターによるOAの取り組みの程度と研究成果物のOA率との関連性の分析結果、SCOSSやDOAJなどの国際的なOAイニシアチブへの支援状況に関する調査結果を簡潔にまとめている。
最後に、オーストラリアのNHMRC(National Health and Medical Research Council、国立保健医療研究評議会)やニュージーランドのMBIE(Ministry of Business, Innovation and Employment、ビジネス・イノベーション・雇用省)がOAポリシーを改訂・導入したことに言及。両国において今後さらにOA推進の動きが活発化していくであろうとする、本記事の筆者の予想を示している。
[ニュースソース]
E2686 - オーストラリアとニュージーランドにおけるOAへの取組状況 - NDL 2024/04/11 (accessed 2024-04-19)
[小欄関連記事]
2024年04月19日 オーストラリアのイニシアチブ"Australian Scholarly Communications Community of Practice"のダイヤモンドOAに関わる活動(記事紹介)