cOAlition Sは、4月17日、Jisc、PLOSと共同で実施しているAPC(論文掲載料)からの脱却に向けたワーキンググループの進捗状況を公表した。
初期の議論の過程で、より公平な知識共有をサポートする具体的なビジネスモデルや取り決めの特定だけに焦点を当てるのは単純すぎ、最終的に有益な結果につながらないことが明らかになった。
そこで、本ワーキンググループは、ビジネスモデルや取り決めの公平性を評価するフレームワーク"How equitable is it?"の構築に着手。機関や図書館が出版社からの提案を評価し、その投資決定が出版への公平な参加を促進するかどうかを判断できるようにする、一連の質問を構築しているという。
本フレームワークは、読むことや出版に対する経済的障壁の排除、算出方法を含む料金の透明性、オープンリサーチの推進を評価基準として構築される予定だという。
2024年7月に同フレームワークの暫定版を公開。フィードバックを募った後、10月に最終版が完成する予定だという。
[ニュースソース]
Beyond article-based charges working group: an update on progress - Plan S 2024/04/17 (accessed 2024-04-24)
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