米国政府は、4月29日、"Biden-Harris Administration Announces Key AI Actions 180 Days Following President Biden's Landmark Executive Order"と題する記事を公開した。
これは、6カ月前に発令された、AI(Artificial Intelligence、人工知能)の安全・セキュリティーリスク管理などに関する大統領令について、各政府機関が報告したアクションをまとめたもの。
安全性とセキュリティー管理に関するアクションとして、DHS(Department of Homeland Security、国土安全保障省)、DOE (Department of Energy、米国エネルギー省)、OSTP(Office of Science and Technology Policy、大統領府科学技術政策局)が行った、危険な生体材料の工学的応用におけるAIの悪用に関する研究など、5つの事例を示している。
労働者、消費者、市民権のためのアクションとして、雇用主と開発者が安全にAIを構築・導入するための原則やプラクティスを策定し、連邦政府から資金提供を受ける雇用主に対して、法律で認められている場合には、これらのプラクティスを要件として定める作業を政府機関全体で開始したことなど、7つの事例を示している。
そのほか、科学研究への利用や民間企業との協力関係の構築など、AIの可能性を広げるためのアクションや、政府機関におけるAI人材の雇用に関するアクションなども示している。
[ニュースソース]
Biden-Harris Administration Announces Key AI Actions 180 Days Following President Biden's Landmark Executive Order - White House 2024/04/29 (accessed 2024-05-07)
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2023年11月07日 米国政府、安全性・セキュリティー・信頼性のあるAIに関する大統領令を発令したと発表