IOP Publishingは、5月14日、査読に関する調査レポート"State of peer review 2024"を公開した。
本調査は、2020年に行われた同様の調査に続くもの。今回は、世界の査読者から3,000件を超える回答を得た。
査読依頼が多すぎると回答したのは、高所得国が30%であったのに対し、低中所得国が10%。世界全体で23%であったの対し、中国とインドはそれぞれ6%と7%。シニア研究者が28%であったのに対し、博士課程の学生とポスドクはそれぞれ7%と9%であった。これらの結果から、地域やキャリアステージによる査読依頼の回数の差が明らかになった。
そのほか、IOP Publishing が2021年から導入しているダブルブラインド※の査読方式に関する調査結果として、52%が本方式による査読を好むと回答したことを示している。
※査読者、著者ともに互いを明かさない査読方式。
[ニュースソース]
IOP Publishing report reveals peer review capacity not used to its full potential - IOP Publishing 2024/05/14 (accessed 2024-05-15)
State of peer review 2024 - IOP Publishing (accessed 2024-05-15)
IOP Publishing commits to adopting double-anonymous peer review for all journals - IOP Publishing 2020/09/08 (accessed 2024-05-15)