NISTEP、第6期科学技術・イノベーション基本計画中の状況把握のための「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2023)」を公表

2024年05月17日

日本

NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、5月14日、「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2023)」(NISTEP REPORT No.201, 202)を公表した。

本調査は、研究者や有識者への継続的な意識調査を通じて、日本における科学技術やイノベーション創出の状況変化を把握するためのもの。同研究所が第6期科学技術・イノベーション基本計画期間中の5年間を対象に、2021年度から開始したもので、今回公表したのは第3回の結果である。

調査対象は、約2,200名。大学、国立研究開発法人・大学共同利用機関(国研)、重点プログラムなどにおいて第一線で研究開発に取り組む研究者および、大学・国研等のマネジメント層や企業の代表者・研究開発担当責任者、政府の審議会委員などに対して2023年9月~ 12月にオンライン調査を実施。回答率は88.3%(回答者数1,972名/送付者数2,234名)であった。

本報告書の概要では、「定点調査を通じて継続的な問題意識が把握されてきた事項の動向」「継続的な問題意識が把握されてきた『研究時間の確保』に関する問題の構造と解決策案」「NISTEP定点調査2023から新たに把握された傾向、科学技術を基にした地域創生に関する課題と先進的な好事例」「2025年度新規公募分より導入予定の『論文のオープンアクセス義務化』に関する現状と課題」の5項目について、調査結果のポイントや本結果から得られた示唆が述べられている。

まとめとして、本調査では、「研究時間の確保」に関する問題の構造と解決策を分析し、本問題の重要性が改めて確認されたこと、研究時間が不足した場合に研究成果の産出が優先的に犠牲にされているという新たな知見が示されたことなどが述べられている。

同問題の対策の方向性について、筆者の見解も示されている。

科学技術の状況に係る総合的意識調査 (NISTEP定点調査 2023) 報告書 (html)

※以上、NISTEP (accessed 2024-05-16)

[ニュースソース]

科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査2023)」[NISTEP REPORT No.201, 202]を公表しました ― NISTEP 2024/05/14 (accessed 2024-05-16)

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