ARL（Association of Research Libraries、米国研究図書館協会）とCNI（Coalition for Networked Information、ネットワーク情報連合）は、5月6日、"The ARL/CNI 2035 Scenarios: AI-Influenced Futures in the Research Environment"を公開した。
これは、AI（Artificial Intelligence、人工知能）の急速な発展およびそれらの研究環境への統合によって形成される世界の未来シナリオを示したもの。
"Scenario 1--Democratizing AI"（AI技術が人間と計算能力との前例のない統合を生み出し知識へのアクセスがより一層オープンになることで繁栄する世界）、"Scenario 2--Technocratic AI"（研究や知識エコシステムへのAIの影響が比較的少ない世界）、 "Scenario 3--Divisive AI"（ひどい偏見や機能不全を取り込んだAIアプリケーションが導入された、機会を逸し判断を誤った無策な世界）、"Scenario 4--Autonomous AI"（AIが研究や学習において独立したパートナーや協力者となる世界）という4つのシナリオを示している。
ARLおよびCNIは、本シナリオについて、広範な調査や、ARL・CNI 合同タスクフォース"ARL/CNI Joint Task Force on Scenario Planning for AI & ML Futures"を含む多くの関係者からの意見を基に作成したものであると説明。図書館、IT業界、助成機関、研究機関、学術出版業界などのリーダーが複雑化するAIの課題に対応するための戦略的リソースとして役立つとしている。
［ニュースソース］
Association of Research Libraries and Coalition for Networked Information Publish AI-Influenced Scenarios for Research Environment -- ARL 2024/05/06 (accessed 2024-05-20)
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