cOAlition Sは、6月6日、"JCS(Journal Comparison Service)"※のデータ取得先をIP(Information Power)社のフレームワークのみにすると発表した。
JCSでは、これまで2つのフレームワークから提供されたデータを使用していたが、2024年11月1日以降、FOAA(Fair Open Access)のフレームワークの使用を廃止する。
現在、JCSに参加している出版社の59%がIPフレームワークを使用し、41%がFOAAのフレームワークを使用してデータを提供。一方、86%のジャーナルがIP社のフレームワークを使用してデータを提供しているという。
cOAlition Sは、単一のフレームワークのデータを使用することで、ユーザーがジャーナルのサービスや価格に関するデータを容易に比較できるようになると述べている。
※ジャーナルのサービスと価格を可視化するWebサービス。
[ニュースソース]
Journal Comparison Service adopts a single pricing and service framework to simplify data comparison ― Plan S 2024/06/06 (accessed 2024-06-10)
[小欄関連記事]
2024年01月25日 Journal Comparison Serviceに関する2022年のデータ分析結果(記事紹介)
2023年09月26日 cOAlition S、学術出版のための世界的に公平な価格設定のフレームワークとツールの草案を発表
2022年10月05日 cOAlition S、ジャーナルの出版費用やサービスなどを比較できるサービス"JCS (Journal Comparison Service)"のエンドユーザーポータルの開始を発表