Springer Nature社、"Nature Index Research Leaders 2024"を公表

2024年06月20日

日本 アジア・オセアニア 北米・中南米 ヨーロッパ 中東・アフリカ

Springer Nature社は、6月18日、"Nature Index Research Leaders 2024"を公表した。

これは、2023年まで公表してきた"Nature Index Annual Tables"を改称したもの。2024年版は、175誌のジャーナルで2023年に出版された75,707件の論文を対象に測定した"Nature Index"※1の調査結果をまとめている。

調査結果として、インドの研究論文の発表数が急速に増加し、同国の"Share"※2の成長率は中国と同等以上であったことを示している。

また、欧米の主要国は"Adjusted Share"※3のランキングでトップ10に入っているものの、数値は減少しており、英国は8.2%減、米国は7.1%減、ドイツは6.8%減であったことを示している。

一方、日本の"Share"の国別ランキングは前年と同様5位であったが、全体のアウトプット数は減少したこと、"Adjusted Share"は前年から1.7%減少し、中国を除く上位5カ国の中で最も少ない減少幅であったことを示している。

"Adjusted Share"のランキングでトップ100に入った日本の研究機関は、19位の東京大学(2023年は20位)、47位の京都大学(2023年は43位)、69位の大阪大学(2023年は78位)であった。

※1著者の所属および機関の関係を示すオープンデータベース

※2 Nature Indexの対象論文において、特定の拠点の著者による貢献度を測る指標

※3 調整後のShare指標

[ニュースソース]

Nature Index shows greater emergence of Asian research institutes and steady decline in Western research predominance - Springer Nature 2024/06/18 (accessed 2024-06-19)

2024年版Nature Index発表:アジアの研究機関が大きく躍進し、欧米の研究優位性が着実に低下していることが明らかに - Springer Nature 2024/06/18 (accessed 2024-06-19)

[小欄関連記事]

2023年06月20日 Springer Nature社、"2023 Nature Index Annual Tables"を公表

2023年03月17日 Springer Nature社、日本の科学研究成果に回復の兆しがあると報告