Delta Think社は、6月18日、インフレ率とAPC(論文掲載料)の比較に関する調査結果を公表した。
これは、3月に公表した大手出版社のAPC(論文掲載料)に関する2024年の調査結果の続報。
調査の結果、全ての対象ジャーナルで見ると、2017年から2024年のほとんどの年で、APCの平均額の上昇率がインフレ率の上昇よりも下回っており、実質的にAPCが減少していることを示している。
完全OA(オープンアクセス)ジャーナルに限ると、2017年から2024年において、APCの平均額の上昇率がインフレ率の上昇よりも上回っている年と下回っている年が同程度であることを示している。
同社は、平均して完全OAジャーナルのAPCの上昇率がインフレ率を上回っているが、需要の増加と比較してAPCの上昇率は小さいことや、完全OAジャーナルのAPCはハイブリッドジャーナルのAPCよりも安価であり、元々の価格が低いことに留意する必要があると述べている。
[ニュースソース]
NEWS & VIEWS: THE REALITIES OF INCREASING OPEN ACCESS CHARGES - Delta Think 2024/06/18 (accessed 2024-06-24)
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2024年03月28日 Delta Think社、APCに関する2024年の調査結果を公表