NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、6月28日、「研究論文に着目した日英独の大学ベンチマーキング2023」(調査資料-340)を公表した。
これは、日本・英国・ドイツの自然科学系の論文分析から日本の大学等部門の特徴や日本の大学の個性(強み)を把握することを目的としており、2020年3月に公表された同様の調査資料に続くもの。
調査結果として、日本の大学等部門の論文数は2000年代に入って停滞し、2017年頃から増加している一方、英国とドイツは2000年代に入ってから一貫して増加していること、2020年における全論文数に占める大学などの割合は、日本が75%、英国が79%、ドイツが67%であったことを示している。
日本と英国の大学の論文数を比較すると、上位7 大学までは英国の大学の方が大きいか同程度の論文数があるが、それ以降40 位までは英国の大学の方が日本の大学よりも論文数が多いことを示している。
日本とドイツの大学の論文数を比較すると、日本の上位7 大学はドイツに比べて論文数が多いが、上位8 位から50 位程度までの大学では、ドイツの大学の方が日本の大学よりも論文数が多いことを示している。
その他に、日本、英国、ドイツの個別大学の研究状況の分析結果なども示している。
研究論文に着目した日英独の大学ベンチマーキング2023(html)
※以上、NISTEP (accessed 2024-07-01)
[ニュースソース]
研究論文に着目した日英独の大学ベンチマーキング2023[調査資料-340]を公表しました - NISTEP 2024/06/28 (accessed 2024-07-01)
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